元社畜底辺SEだった私が、決意の転職後、知識ゼロの状態でWEBマーケティング担当となり
その過程でマーケティングや、情報分析等に関する書籍を100冊以上読みました。
その中から気になった書籍に関して紹介していこうと思います。
困ったら、「分け方」を変えてみる(下地寛也 著|サンマーク出版)
この本はこんな方におススメ
- 問題解決が苦手だと思う
- 考えがなかなかまとまらない
- 頭がよくなりたい!
「分け方」の具体例を多数紹介してくれる
本書は、様々な事例をもとに分け方を通じた問題解決について紹介してくれます。
例えば…
- 何故ピザは8等分なのか?
- コクヨのキャンパスノート1行の高さの理由
…などの問題提起や、
- 4人姉妹の部屋を上手に分ける方法
- 講演会で座席を前から埋める方法
…などの実例を踏まえ、物事を「分け方」で考え直して、「違う分け方」をすることで多くの問題が解決するよ、ということを教えてくれます。
実例の内容は、思わず「なるほど」と唸ってしまうものが多数紹介されているので、実例を見ているだけでも楽しめます。
個人的には、オフィスの席替えで部長を一か所に集める例がすごい好きで、自社のレイアウト変更時苦労する総務に真面目に提案してみたら烈火のごとく怒られましたが……
しかし、「なるほどー! 分け方が重要なのか!」
…というところで思考が止まってしまうと、
実際に問題に直面し「よぅし! パパ分け方を考えるぞ…!」と思っても
「ん…? どう分ければいいんだ…?」ということになりかねません。
例えば、本書内で1部屋の中を4人姉妹でどう分けるか? という例が紹介されますが
- 【要望】全員自分のスペースが欲しい
- 【問題】共用スペースを作ることで責任範囲が不明確になり片付かなくなる
- 【分け方】共用スペースを作らず・パーソナルスペースを確保する分け方は何か?
ということを分解して考えられて初めて「分け方」について考えられるので、
漠然と「4人でどうやったらきれいに分けられるかな…」と考えてしまうと詰まってしまいます。
筆者はかなり頭の良い人だと思われるので、「分け方で解決するんだよ!」というのですが
我々凡人にとってはその分け方の考え方が難しいんじゃ…! というのが正直な感想です。
例の中で先のとがった縄文土器から、底を平らにした弥生土器になるまで数万年かかったみたいな例出してたじゃん! 凡人には難しいんじゃ!
…と叫びたくもなりますが、一応考え方についても言及されてはいます。
真っ先に分けるのは「自分の思考」
結果的に綺麗に「分ける」ためには、まず自分の思考を分けて整理することが必要です。
まずどんな問題があるのかとひたすら書き出す。
そしてその問題をグルーピングし、
根本原因は何か?
解決するためにはどのようなフレームで分けることが有効か?
根本原因や解決手段の分け方につなげるためには、ある程度知識やコツが必要です。
そのための例題や、考え方のきっかけを教えてくれる良書だとは思います。
しかし、先に述べた通り読んだだけでわかったつもりになると全く分けられないので、
本の内容をもとにある程度実践する必要があります。
頑張って考えを整理したい! という方の入門書としておススメです!
みんなで兎に角分けまくろう…!