ゼロワン映画見てきたよ!!
お正月休み最終日に、久々に映画を見てきました。
ブロガー仲間のダンナとヨメさんが感想書いていたのを見て私も感想を残しておこうと思いました。
ネタバレを含みつつ感想をまとめておきたいと思います。
ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
とりあえずゼロワンのファンは早く見に行くんだ!
コロナ影響を受け、冬に夏映画をやるというイレギュラー
映画本編の話をする前に、先に背景的な話して良いですか。
近年の仮面ライダーの『冬映画』は、放送終了したライダーから新ライダーへのバトンタッチを行うクロスオーバー作品という立ち位置でした。
エグゼイド→ビルドに引き継がれた『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』や、ジオウ→ゼロワンへ引き継がれた『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』などが記憶に新しいです。
ちなみにジェネレーションズFINAL超好き! 円盤買っちゃった!
一方、夏映画は時期的にその年のライダーの終盤に公開されるということもあり、その年のライダーのテーマの振り返り的な内容が取り扱われる感じでした。
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」なんか超わかりやすいですね。
ところが本年は、コロナの影響で夏映画が延期に。
結果、クロスオーバーは無しで現ライダーの仮面ライダーセイバーは20分という超短編映画に。
タイミング的には新ライダーの『セイバー』をプッシュしたいはずなのに…
しかし、総決算が冬にずれ込んだことで、『最終回を踏まえた』ゼロワン夏映画(テーマの振り返り)という、本当の意味での総決算を見ることができる形になったのが怪我の功名といった感じでしょうか。
テレビ本編はコロナで話数が削られたり大変でしたが、こういう形で映画が公開されて本当に良かった!
正直映画が始まったあたりですでに泣きそうだった!
個の悪意から、集団の悪意へ
テレビ本編では、一人の悪意がヒューマギアを暴走させるという構図でした。
一転映画では、集団の悪意vsゼロワン達という構図に。
テレビ本編があっての、スケール拡大! 主人公勢も総力戦になるので映画映えしましたね。
戦闘シーン多めで、各ライダーにも見せ場があってよかった!
滅の落下変身はかっこよすぎてちょっと声出そうになった。
テクノロジーは人間を幸せにするか?
テレビシリーズでは、ヒューマギアは人間を幸せにするかが一つのテーマになっていたと思います。
映画では(良くも悪くも)ヒューマギアの話から解放されたので、それ以外のテクノロジーを取り扱ってくれるようになりました。
テクノロジーの可能性や、怖さを表現してくれたのが良かったです。
今回の映画だと代表的なのはナノマシン! あれ子供トラウマになるんでない?
映画ではそれ以外にも、サウザンドジャッカーや、ザイアスペックなど、本編で悪い印象で使われていたテクノロジーが、使い方次第で仲間との情報共有にすごい役に立ったりする描写になっていたのがすごい良かった。
あ、ごめんサウザンドジャッカーはどっちも悪かったわ…
1000%さんがこの件で戦犯扱いされているけど、テクノロジーの二面性という意味ではいい表現だと思うんですよね。
ちょっとサウザンドジャッカー欲しくなりました…台座に刺しておきたい
仮面ライダールシファーについて
モブがラスボスになった!
ということで賛否がありますが、個人的には結構好きです。
テクノロジーは使い方次第で良くも悪くもなってしまう。
それは物語の主役達に限った話ではないのですよね。
テレビ本編ではアルト君が闇落ちしましたが、それは一般人である私たちも同じようになってしまうという危険性があります。
もちろん、現実にはエデンゼツメライズキーのような物騒なテクノロジーないのですけど、例えば、インターネットやSNSなどのテクノロジーはどうでしょう。
スマホから簡単に情報発信ができる時代。
悪意を持って他人をだましたり、罵ったりしていませんか?
作中に出てきた仮面ライダーアバドンってそういうことだと思うのですよね。
誰もがテクノロジーによって、仮面ライダーアバドンにもなりえるし、時には仮面ライダールシファーになりえるのです。
エデンゼツメライズキーが、使う人によって仮面ライダーエデンにも、仮面ライダールシファーにもなれるというのは、そんなテクノロジーの二面性を表現していたのかな…と思ったりしました。
余談ですが、エデンの変身エフェクトについて
ナノマシンで殺してしまった彼女を(電脳世界でも)生かしたいという思いから、エデンの変身エフェクトはナノマシン事故を象徴する血管モチーフや、電脳的な彼女と一つになるような形でしたが、ルシファーは、破壊願望しかない信者(モブ)が使用することで(死後に残ってしまう)骨モチーフだったのが、すごい良い対比だなーっと思いました。
キーがそこまで認識してるのか? って疑問はあるんだけどね…
エスがめっちゃ良かった…
今回の敵のエスがめっちゃよかった…(語彙力)
良く語られている犯行動機周りはもちろん良いんだけど、
彼女を電脳世界で幸せに暮らさせるために、彼女の死因を作ってしまったアークのテクノロジーを(知ってか知らずか)使って変身するあたりが、脚本に人の心がない。
知っていたとしても、知らなかったとしてもしんどい!
あと、何故最初に飛電アルトにビデオメッセージで戦線布告したのか?
というのがずっと気になっていたのですが、サウザンドジャッカーのカウントダウンがブラフだったことや、世界を破壊してしまったら、彼女の電脳空間が壊れてしまうので、実は世界破壊は望んでいないということを加味すると…
最後はカウントダウンしきる前にアルトくんに止めてもらい、(恨まれていると思っている)自分は倒されて死ぬつもりだったんだと思うんですよね。
しんどい…!!! アルト君倒してくれなかったらどうするつもりだったのという疑問もあるけどしんどい!
制作タイミングを考えると意図してないのかもしれないけど、テレビ版のアルト君と、エスの境遇が
大切な人を失って闇落ちで重なって、それを(乗り越えた)アルト君が諭す展開がしんどすぎて良かった!
さっきからしんどいしか言ってない!
コロナ禍を超えて最高のゼロワンが見れた!
コロナの影響は多段にあったけれども、テレビ本編で本当はやりたかったであろう展開や、
映画ならではのアクションなどが見れたのが良かった!
ナノマシンの影響で世界中でせき込み苦しむ人々など、コロナ禍を反映した描写や、SNSなどの時事ネタを踏まえよくまとまっていた良作だと思います。
説明をぶん投げたり、拡大解釈すぎる点も多かったけど、それを上回る熱量で駆け抜けるゼロワン感が良い!
公開中にもう一周して、一週目で見逃したあたりを見たいと思います!
円盤もかってしまうかも…!