

こんにちは、待宵(@matuyoi)です。
2023年に廃止が決まったことで、逆に使い勝手が良くなったと噂のジュニアNISA。

ジュニアNISAが使いやすくなったと聞いて

ジュニアNISAを始めようと思うけど、いまいち分からない
…という方にむけて「ジュニアNISAの注意点」を解説します。
この記事を書いている待宵の状況は
- 4歳と0歳の子供あり
- それぞれ2020年、2021年にジュニアNISA開設済み

この記事では、待宵がジュニアNISAを始めるにあたって実際に調べた、「ジュニアNISAの注意点」について解説します。
- ジュニアNISAで新規投資ができるのは2023年まで
- ロールオーバーをしないと非課税期間が短くなる
- 2024年以降引き出し可能だけど、一部引き出しは不可
\各社のジュニアNISA口座開設ページはこちら/
ジュニアNISAを始める時の3つの注意点
前提:ジュニアNISAは子供の資産形成をサポートする非課税制度

ジュニアNISAは、未成年の子供のための「少額投資非課税制度」です
年間80万円を最大5年間非課税で運用できる制度でしたが
- 成年するまで原則引き出し不可
- 引き出す場合はさかのぼって課税される
…という制約があったため人気がなく

2023年に廃止が決定しました。
しかし、廃止が決定したことで
- 非課税期間が成人まで延長可能
- 引き出し制限が緩和
…と制度が改正され、逆に使い勝手が良い制度になりました。

子供が成年するまで非課税で、途中引き出しが可能なのは嬉しい!
続いて、ジュニアNISAを始める際の3つの注意点を解説していきます!
注意点1:ジュニアNISAで新規投資ができるのは2023年まで

ジュニアNISAは2023年で廃止が決定しているため、新規で投資ができるのは2023年までになります。
運用開始年と、最大投資可能金額は以下のとおり。
運用開始年 | 新規投資可能期間 | 最大投資金額 |
2021年 | 3年 | 240万円 |
2022年 | 2年 | 160万円 |
2023年 | 1年 | 80万円 |
例えば
- 2021年からジュニアNISAを開始
- 毎年80万円を投資
- 年率5%で運用
…した場合のシミュレーションはこんな感じ。

元本240万円が550万円まで成長する計算になります。

あくまでシミュレーションですけどね
その場合の運用益は310万円(550万円−240万円)。
通常は運用益の約20%(今回の場合62万円)の税金が引かれますが、ジュニアNISAを活用した場合はこれが非課税になります。

ジュニアNISA…魅力的!
ただしジュニアNISAを始めるには
- 子供用の銀行口座の開設
- 子供用の証券口座の開設
などの準備が必要で、投資を行うまでに時間がかかります。

口座開設の準備は早めに行いましょう!
注意点2:放置はNG!手続きをしないと非課税期間が短くなる

ジュニアNISAは、まず5年間非課税で運用された後
- 継続管理勘定へロールオーバー
(成年するまで非課税で運用を続ける) - 制限付き課税口座への払い出し
(成年するまで課税される口座で運用を続ける)
のいずれかを選択できます。
新規買い付けはできないものの、成人になるまで非課税運用を継続できる枠です。
ここで継続管理勘定へのロールーバー手続きをすることで初めて、成人になる年まで非課税で運用が継続できます。
逆に、ロールオーバー手続きをしないと、6年目からは課税口座へ払い出しされ、課税されます。

もったいない…!
2021年から運用する場合は、こんな感じで各年でロールオーバー手続きが必要になります。


ロールオーバーの手続きは、証券会社によって異なります。
自分の証券会社の手続き方法をしっかり確認しておきましょう!

繰り返しますが、各年のロールオーバー手続きは絶対忘れずに!
注意点3:ジュニアNISA廃止後も自由に引き出せるわけではない


ジュニアNISAって制度廃止に伴って自由に引き出せるようになったんじゃないの!?

私も勘違いしていましたが、実は若干違います!
- ジュニアNISAは成人まで引き出し不可
(制度廃止前後で変更なし) - 2024年以降は、ジュニアNISA口座廃止に伴う引き出に伴うペナルティがなくなる
(ジュニアNISA口座を廃止しても遡り課税されない)
ジュニアNISAは、教育資金の準備を主な目的としているため、原則成人するまでは引き出しができません。
実は制度廃止前も、「ジュニアNISA口座を廃止する」ことで引き出しは行えたのですが、途中で口座を廃止すると、「さかのぼって課税される」というデメリットがありました。
2023年のジュニアNISA制度廃止に伴い、さかのぼり課税のペナルティは無くなります。
しかし
- 基本、成人まで引き出しできないこと
- 引き出しにはジュニアNISA口座の「廃止」が必要なこと
…には変わりはありません。

一部売却して引き出しなどはできないので注意です!
ちなみに、成人後は新NISA口座や特定口座にロールーオーバーされるので、以降は自由に引き出しできます。

途中引き出しをしたい場合には注意してください!
制度をよく理解して、ジュニアNISA廃止前に運用開始しよう

- ジュニアNISAで新規投資ができるのは2023年まで
- ロールオーバーをしないと非課税期間が短くなる
- 2024年以降引き出し可能だけど、一部引き出しは不可
自由に引き出せないとはいえ、引き出しのペナルティがなくなったことで各段に使い勝手が良くなったジュニアNISA制度。
制度廃止まで残り僅かです。
小さいお子さんがいる場合は、早めに準備をして教育費をしっかり備えましょう。

制度をしっかり理解して、ジュニアNISAを使いこなしましょう!
それではまた!
\各社のジュニアNISA口座開設ページはこちら/