なぜモスバーガーで高級食パンが販売されたのか? 【戦略考察】

なぜモスバーガーで高級食パンが販売されたのか【戦略考察】
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なぜモスバーガーで高級食パンが販売されたのか【戦略考察】
待宵
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モスバーガーで、突如高級食パンのテイクアウト販売が始まりました。

ハンバーガー屋で「食パン」という意外性と、めちゃくちゃ長い商品名で話題になりましたね。

ただ、個人的には

待宵
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なんでこんなことを…?

…と気になってしまったので、もろもろ考察してみました。

何故、モスバーガーで高級食パンが販売されたのか、その狙いについて私なりの考察を解説していきます。

待宵
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あくまで私の考察ですけどね

何故、モスバーガーでの高級食パンが販売されたのか?

それは…

山崎製パン「ゴールドソフト」のリブランディングによる売り上げ拡大のため

…と、考えます。

超大雑把に言うと、山崎製パンの高級食パン「ゴールドソフト」を、

  • 中身ほぼそのまま
  • パッケージ、商品名をテコ入れ
  • モスバーガーで販売

…することにより、

リブランディングのコストを最小限に抑えつつ、売り上げ拡大を狙っている

と考えられます。

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モスバーガーの話なのに、なぜ山崎製パンが登場するのか

今回発売されている「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」ですが、パッケージをよく見てみると…

待宵
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実は山崎製パンの製品なんですよね。

つまり、実態としては

山崎製パンが仕掛け人で、高級食パンの販売チャネルとして、モスバーガー店頭を選んだ

待宵
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…という話なんですね

ちなみに、なんで山崎製パンが出てくるのかというと、

待宵
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モスバーガーのバンズ(関東)を作ってるのが山崎製パンというつながりです。

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バターなんて(略)=ゴールドソフト

そしてモスで販売された高級食パンですが、

あれは、山崎製パンの社内カンパニー「デイリーヤマザキ」で販売されている高級食パン「ゴールドソフト」と思われます。

ネットでも似ていると書かれている記事もありましたが、

  • 材料欄の掲載内容が同じ
  • 1斤あたりの成分量(カロリー)が同じ
  • 第2、第4金曜日受け取りの予約限定販売
待宵
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…ということから、同一のものだと思われます。

違いとしては、1斤の切り方が

  • ゴールドソフト:5枚切り
  • バターなんて(略):4枚切り

…というところのみでしょうか。

何故ゴールドソフトを流用するのか?

デイリーヤマザキがここ数年赤字が続き苦戦していることと、

ゴールドソフトがきっとそこまで売れてないのだと思われます。

なぜなら、ゴールドソフトはいわゆる高級食パンに分類される食パンですが、

  • デイリーヤマザキの売り上げが落ちている(客数減)
  • デイリーヤマザキの店舗が、都心に少ない
  • コンビニの客層は基本低価格層で、高級食パンと親和性が低い
  • ネット予約、コンビニ店頭受け取りがかみ合いにくい

…ということを加味すると、

待宵
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商品自体が良くても、マーケティングが上手くかみ合ってなかったんだろうな…

…ということなんでしょうね。

モスバーガーで販売するというマーケティングのうまさ

一方、コロナ禍で業績を伸ばしているのがモスバーガーです。

先のデイリーヤマザキの状況と比べてみると

  • コロナ禍でもテイクアウト需要で業績好調
  • 都心の店舗数が多い
  • 価格帯が、低価格のマクドナルド以上、高額のシェイクシャック以下の中間層

…と真逆な感じなんですよね。

待宵
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ゴールドソフトのテイクアウト販売という観点では、
かなりビシっとハマる感じなんですよね。

加えて、先に紹介した

  • バンズを納品している既存の関係性
  • 運用ルートをそのまま活用できる

…のあたりが活用できるので、コスト削減もできているなぁと感心しますね。

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バターなんて(略)の販売戦略まとめ

バターなんで(略)の販売戦略をまとめるとこんな感じ。

  • 既存製品「ゴールドソフト」をほぼそのまま活用
  • 話題性の高い名称・モスのブランド効果で話題性を確保
  • 親和性の高そうなモスの客層と親和性の高い高級食パン
  • モスのテイクアウトのオペレーションを活用
  • バンズの運送ルートを活用

つまり、

ほぼコストをかけず、既存製品をリブランディングし、販売個所を変えるだけで売上増を狙うという超合理的戦略です。

しかも、モスバーガーにとっても、

  • ついで買いでハンバーガーの販売も期待できる
  • 新しいオペレーションがほぼ必要ない

みたいなメリットもあるので、両社WIN-WINのかなりいい戦略なのかなーと思います。

※ちなみに、価格がちょっとバターなんて(略)の方がちょっと高いので、モスに販売の手数料が入ってるんじゃないかなーと思います。

待宵
待宵

販売戦略としては面白いので、売り上げが伸びてくれるといいなぁと思います!

待宵
待宵

ちなみに焼いても、そのままでも、おいしかったです!

皆さんもぜひ!

それではまた!

秋田県出身、東京在住のクレジットカード会社勤務の38歳。キャッシュレスや投資、スマートな生活に役立つガジェットなどを発信中。
SPYDを中心とした米国高配当株が好き!

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