楽天でんき・ガスのシミュレーションしてみたけどこんな安くなるのかな…
こんな不安がある方に、詳細なシミュレーションの仕方を解説します！
【結論】楽天でんきは、詳細にシュミレーションすると、場合によっては今よりも料金が高くなる可能性はあるが、楽天経済圏効果を鑑みると高くても切り替えるのが良い！
※ただし楽天でんきは新規申し込み停止中となりますのでご注意ください。
楽天でんきのシミュレーションの注意事項まとめ
- 楽天でんきHPのシミュレーションは、一部費用が含まれていないので注意！
- 現在の1年分の使用料（kWh）を元に計算すると、より正確にシミュレーション可能。
- 最終的には電気料金だけでなく、楽天経済圏の効果を加味して判断が必要！
順番に解説していきます！
楽天でんき・ガスのシミュレーション
楽天でんきのHPで、年間の電気料金、ガス料金のシミュレーションが行えます。
※ただし現在楽天でんきの新規申込みは行えませんのでご注意ください。
実際に、私の1か月分の電気料金をもとにシミュレーションしてみます。
9月の検針票をもとに入力すると
こんな感じで年間の予想料金が出てきます。
1か月分の料金で年間シミュレーションってちょっと微妙では…？
本当にやすくなるのかね…
そう思うよね！
料金の計算方法を紐解いて、詳細にシミュレーションしていきましょう！
シミュレーションの前提：電気料金の計算方法とは
そもそもの話ですが、電気料金がどのように計算されているかご存じですか？
電気料金の計算方法はざっくり以下で計算ができます。
大きく分けると
- 使用量に寄らない「基本料金」
- 使用量×単価で計算できる「電力量料金」
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
の合算で計算できるのです。
基本料金と、各単価、使用料（kwh）がわかれば計算できますね。
検針票での使用料と、契約中の電力会社で基本料金、単価をチェック！
ここで楽天でんきのシミュレーション注意書きをよく見てみると
楽天でんきのシミュレーションページの注意書きには
※計算には燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含んでいません。
楽天電気ホームページより
…とあるので
赤枠の範囲のシミュレーションということになります。
あ！ 全部じゃないんだ！
そうなのです！
現在利用している電力会社の電気料金には、先に見た計算方法のとおり
- 燃料調整費額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
などが含まれ、会社によっては更に
- セット割引金（割引）
- その他費用（計器などのレンタル料）
などが含まれます。
そのため、現在の電気料金の請求書に書かれている金額と、楽天でんきのシミュレーションをそのまま比較すると、公平な比較が行えません。
そこで、実際の使用料などをもとに計算し、更に燃料調整額や再エネ賦課金等を加味してシミュレーションしてみましょう！
検針票をご準備ください！
楽天でんきの電気料金算出方法は？
楽天でんきの電気料金算出方法は以下のとおり。
楽天でんきの「基本料金」は0円！
楽天電気の基本料金は0円（無料）！
広告でよく見るやつ！ 基本料金が無料なのはうれしい！
楽天電気の「電力量単価」
楽天でんきの従量料金の単価は以下のとおり。
| エリア | 料金単価 |
| 北海道電力エリア | 30.00円/kWh |
| 東北電力エリア | 26.50円/kWh |
| 東京電力エリア | 26.50円/kWh |
| 中部電力エリア | 26.50円/kWh |
| 北陸電力エリア | 22.00円/kWh |
| 関西電力エリア | 22.50円/kWh |
| 中国電力エリア | 24.50円/kWh |
| 四国電力エリア | 24.50円/kWh |
| 九州電力エリア | 23.50円/kWh |
| 沖縄電力エリア | 27.00円/kWh |
家は東京電力エリアなので26.50円/kWhで計算します！
ちなみに、現在私の契約している東京ガスの「ずっとも電気1S」プランの料金体系は、以下のように基本料858円で、更に電力使用量によって段階的に単価が変わっていきます。
| 基本料金 | 30A | 858.00円 |
| 電力量料金 | ～120kwhまで | 19.85円 |
| 120kWh～300kWhまで | 25.35円 | |
| 300kWh以上 | 27.48円 |
楽天でんきは基本料金が無料で、電力料金の体系が固定な分、電力量料金単価はちょっと割高という感じなんですね。
楽天電気の「燃料調整額」
ちなみに「燃料調整額」は、火力燃料（原油・液化天然ガス・石炭）の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整するための金額です。
「燃料調整費額」は、全国一律料金です。
※楽天でんきの燃料調整額単価はこちら
現在の利用会社の「燃料費調整費用の単価」×１か月の使用料（kWh）で算出できます。
ちなみに燃料調整額費は、月によってはマイナスになります
楽天電気の再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、風力・地熱・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及・拡大させることを目的に、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担するものです。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は全国一律料金です。
そのため、現在の金額がそのまま利用できます。
以上を踏まえて私の場合の現状の電気料金
以上を踏まえて、単価と実際の使用量をもとにシミュレーションしていきます。
①現在利用している東京ガスの電気料金（実績値）
こちらは現在契約中の東京ガスの実績数値。一応単価から再計算して金額が合っていることを確認しました。
①に基づく、楽天でんきの詳細シミュレーション
各月の使用料（kWh）を東京ガスと同じという前提で
- 基本料金：0円
- 電気料金単価：26.50円/kWh
- 燃料調整費額・再エネ促進賦課金・その他（機器代金）は東京ガス同じ
- セット割引はなし
という条件でシミュレーションするとこんな感じ。
例）楽天でんき9月分シミュレーション
基本料金 0円 + （単価 26.50円 × 204KWh ） + 燃料調整額（-581円） +再エネ賦課金(607円）+その料金(307円）＝5,406円
グラフにすると以下のようになります。
年間分の合計比較は以下のとおり。
楽天でんきの方がちょっと（624円分）高い！
楽天ガスの料金は？
楽天ガスの料金は、大手ガス会社と同じ料金体系です（2020年12月現在）
※ただし現在、楽天でんき新規申込み停止中のため楽天でんき＋楽天ガスの新規申込みは停止されています。
ガスの方は料金体系が同じなのでわかりやすいですね！
という訳で、電気料金、ガス料金を純粋に合計すると…
電気で計算した差分（624円分）楽天でんきの方が高い計算になりました。
あかんやん…
ちょっと待って…！
楽天でんきはポイント還元がおトク
楽天でんき・ガスをセットで契約することでポイントがおトクに溜まるようになります。
- 楽天でんき・ガスセット利用で100円につき1ポイント
- 楽天カードの利用で100円につき1ポイント
つまり通常の2倍ポイントが貯まります！
私の場合の電気・ガスの月々の獲得ポイントシミュレーションは以下のとおり。
ポイントは楽天でんき・ガスの方が24ポイント分おトク！
まだ楽天でんきのが高いやん…
まだあるよ…！
料金だけでは測れない楽天でんきのメリット
- 電気代・ガス代が楽天ポイントで支払える
貯まった楽天ポイントは電気代・ガス代の支払いに充てられますので、
上手にポイントを利用することで、電気代ガス代を削減したり、実質タダにすることができるようになります。
これは楽天経済圏ならではのメリット！
ポイントをうまく使えば固定費削減ができそうですね
なるほど、多少の金額差は問題ないぐらいメリットがありそうね
頑張れば、電気代ガス代をポイントで賄って毎月0円にすることも不可能ではないのでは…！
まとめ
利用状況によっては、現状の電気代・ガス代よりも割高になる可能性はありますが、
ポイント支払い分を加味するとトータルプラスになる可能性があります。
自分の現状をもとにしっかりシミュレーションを行って、どの程度お特になるのかしっかり見極めていきましょう！
しっかりとシミュレーションをして、おトクに生活をよくしていきましょう！
